読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

分裂勘違い君劇場の別館

http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/ の別館です。

「iPadPro × hulu × 布団」がダメ人間製造機すぎる件

布団の中でiPadProでhuluでアニメを見ていると、快適すぎて、ずっと布団から出ないまま一日が過ぎてしまう。

私はhuluを誤解していた。見くびっていた。

第一に、huluは画質が悪いと思っていた。huluはネットの動画配信サイトだから、画質も音も、DVDよりもずっと粗悪だと思っていた。
見てビビった。
画質も音も、DVDとたいして変わらなかった。一部粗悪な画質のコンテンツもあるが、DVD並のクオリティのコンテンツがたくさんあった。

第二に、日本のアニメはないと思っていた。huluは外国のドラマを配信するVODサイトだと思っていたからだ。
しかし、しっかり日本のアニメのコーナーがあった。しかも、けっこう充実している。

第三に、huluのSVODという課金方式は理不尽だと思っていた。利用しようがしまいが、毎月一定金額を取られるサブスクライブ型のVODというのは、割にあわないと思っていた。
ペイ・パー・ビューのVODと比較してみて、SVODの心理的意味に驚いた。
ペイ・パー・ビューだと、一つの動画を購入すると48~72時間以内にそれを見ないといけなくなる。このため、途中まで見てから気が変わって、「残りは来週見よう」ということができない。一度購入したら、気が乗らなくても、やらなければならない作業があっても、最後まで見ないといけないような、いやな気分になる。
SVODだと、これがない。
さらに、SVODだと、「試しに途中まで見て、つまらなかったら、残りは見ない」ということができる。テレビをザッピングするように、何千もの動画コンテンツをザッピングできる。

私は、iPadProも、見くびっていた。

第一に、布団に横になって長時間iPadProを見ていると、手が痛くなってしまうだろうと思っていた。
予想に反して、そうはならなかった。
私は、iPad4を何年も愛用していたが、iPad4は、長時間布団の中で動画を見ていると、手が痛くなる。iPad4よりも60g重たいiPadProは、さらにもっと手が辛くなるだろうと思っていた。
しかし、布団の上で横向きに寝転んで見る場合、iPadProは筐体が巨大なので、筐体の一方の端を布団が支える形にしても、画面の傾きがそんなに問題にならないことが分かった。しかも、筐体のエッジの部分が丸くなっているため、iPad4のように手に食い込まず、長時間手のひらに載せていてもさほど痛くならない。

第二に、映画もアニメもドラマも、iPadProの12.9インチ画面で見るより、46インチのテレビ画面で見たほうが、ずっと面白いだろうと思っていた。
しかし、30cmの距離で見るiPadProの12.9インチ画面がもたらす没入感は、2メートルの距離で見る46インチ画面を凌駕していた。

第三に、映画もアニメも、重低音が腹に響くウーファー付きのホームシアターで体験してこそ、楽しめると思っていた。iPad Proのしょぼい音響では楽しめないと思っていた。
たしかに、音響ではホームシアターにはかなわない。しかし、ホームシアターはその大音量のゆえに、同居人に迷惑にならない時間帯にしか見れないという制約があるのに比べ、iPadProはどんな時間帯でも見れる。それに加え、iPadProの音響は映画やアニメを楽しめないというほど悪くはない。

第四に、「起きてすぐ、布団から出ずにコンテンツを見始められる」というのは、まるで超一流のUI/UXデザイナーによって設計されたWebサービスのように、恐ろしくコンバージョンレートが高い。テレビで動画を見る場合、まず布団を畳まなければいけないが、布団を畳んでいるうちに、家事をしようとか、勉強をしようとか、運動をしようとか、仕事をしようとか、いろいろ考え始めて、結局、映画もアニメも見ずに、充実した休日を過ごしてしまうのだ。非常にドロップ率が高くなる。

私は、布団も、見くびっていた。

私は、ソファーに座って、テレビ画面でコンテンツを見るのが、いちばん快適な動画コンテンツの視聴環境だと思っていた。
しかし、動画コンテンツの視聴環境としては、ソファーよりも布団の方が優れているということを思い知った。
いままで、これに気が付かなかったのは、iPadProとhuluがなかったせいだった。
ある意味、iPadProとhuluが、「動画コンテンツの視聴環境としての布団」という、布団のユースケースの価値を飛躍的に高めたのだ。これは、イノベーションだ。寝具業界は、この新しい布団の利用方法に着目すべきではないだろうか。iPadProでhuluを見ることを想定してベッドを設計すべき時代なのかもしれない。

「iPadPro×hulu×布団」は、一つの革命であり、勃興する新時代のライフスタイルである。
ただ、たいていのイノベーションはGDPを押し上げるものだが、このイノベーションは、GDPを押し下げてしまうような気がしてならない。
しかし私は、この2日間の「iPadPro×hulu×布団」ざんまいのせいか、とても幸せな気分が続いており、GDPがどうなろうと気にならなくなってきている。。。