面接で、その人が過去にやった仕事の内容を聞くと、「単なる仕事の思い出話」とか「自分語り」を始める人が多いんですが、そんなことを聞きたいわけじゃないんです。
面接の目的は、能力チェックと人柄チェックです。
そして、能力チェックの過程で人柄はわかっちゃうもんなので、わざわざ人柄チェックのための質問をすることはないです。
また、「私は能力が高いです」という「自己申告」も聞きたくないです。
自己申告をいくら喋っても、それは能力があることの「証明」にはなってないです。
面接の時に聞きたいのは、「能力が高くないと言えないこと」です。
それを、それだけを喋ってください。
能力の高さが明らかになるように喋ってくれるのなら、必ずしも仕事の話じゃなくてもいいことも多いです。
家事の話でも、料理の話でも、趣味の話でも、自分の好きなゲームの話でも、面白かったアニメのことでも、学生時代のサークル活動の話でも、なんでもいいです。
なぜ、それをやったのか? なぜ、その方法でやったのか? 他にどんな方法があり、どのような比較分析を行って、なぜその方法を選択したのか? そのために、どれだけ徹底して緻密に調査し、分析し、とことん考えぬいて、最良の意思決定を行ったのか? そのプロセスを詳細に語って欲しいです。
そしたら、こちらは徹底的にその調査、分析、思考、意思決定の細部をとことん問い詰めます。それにとことん答え抜いてください。
そうすることによって、はじめて、こちらは、あなたの能力の高さが把握できます。
なぜなら、このプロセスを踏めば、いくら無能な人間が有能なふりをしても、まず途中で化けの皮が剥がれるからです。
もちろん、毎回、面接の一番最初に、「○○と××の能力がどれくらいか見させていただきたいので、よろしくお願いいたします。」と言ってから面接を始めていますよ。
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